京都で縁結び~石をくぐるとご利益が!?
京都の東山にある「安井金毘羅宮」には、くぐることで縁結びのご利益がある石があります。
この石は、同時に悪い縁も断ち切ってくれるご利益があると言われています。
今回は、そんな安井金毘羅宮の縁結びの石について紹介します。
安井金毘羅宮とは
京都市東山区に鎮座する安井金毘羅宮は、大化の改新で活躍した藤原鎌足公の創建と伝えられる歴史ある神社です。
また保元の乱で讃岐に島流しにされた崇徳天皇を祭神としています。
崇徳天皇は、島流しにされた讃岐の金毘羅宮で一切の欲を「断ち切り」、おこもりされたことから、安井金毘羅宮は縁を絶つ祈願所として信仰されてきました。
「縁を絶つご利益があるのに、なぜ縁結びのご利益もあるのだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
実は、その由来も、崇徳天皇にあると言われています。
島流しによって愛する妃と生き別れになった崇徳天皇は、人々が自分のような境遇にならないように、幸せな男女の仲を邪魔する者との縁を絶ってくれるのです。
そのため、悪縁を絶って、良縁を結ぶ神社として、人々の信仰を集めているということ。
縁切りは、人との縁だけではなく、ギャンブルや酒、病気、煙草など、人々の健康や生活に害のある悪縁をも断ち切ってくれます。
悪い縁を絶ち切ることによって、いい縁と結ばれるという信仰があります。
安井金毘羅宮の「縁切り縁結びの碑(いし)」
安井金毘羅宮の本殿の、向かって右側に白い紙がたくさん貼り付けられた大きな石があります。
それは高さ1.5m、幅3mの大きなもので、真ん中には亀裂が入り、人ひとりがやっとくぐることができる程度の穴が開いています。
この石を「縁切り縁結びの碑(いし)」と呼び、この石に祈願することで、悪縁を絶ち切り、良い縁を結ぶご利益があるといわれています。
この石の参拝の方法は少し変わっています。
まずは本殿で参拝をし、形代(かたしろ)といわれる、自分の身代わりになるお札をいただいてきます。
その形代に自分の願い事を書きます。
「〇〇君と幸せな結婚がしたい」とか「ギャンブルと縁を切りたい」など、縁切りや縁結びにかかわるお願いを記入するとよいでしょう。
願い事を書き終えたらその形代を持って穴の表から裏へと体をくぐるのです。
これにより、悪縁を絶ち切ることができます。
次に穴の裏から表へと、体をくぐります。
これで、良い縁と結ばれます。
最後に願い事を書いた形代をこの石に貼り付ければ、縁切り縁結びの祈願は終わりです。
この祈願によって、悪い縁は断ち切られ、良い縁に恵まれるという効果があるのです。
まとめ
京都の安い金毘羅宮の「縁切り縁結びの碑」は、時には順番待ちができるほど人気の縁結びスポットです。
単に縁を結ぶだけではなく、悪い縁を切ることができるというのも人気の理由です。
良いご縁に巡り合いたい方の参考に少しでもなれば嬉しいです。